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『アストロ球団』(アストロきゅうだん)は、原作:遠崎史朗、作画:中島徳博による日本の野球スポ根漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、1972年(昭和47年)39号から1976年(昭和51年)26号にかけて連載された。 テレビドラマ版についてはアストロ球団 (テレビドラマ)を参照。なお、米メジャーリーグのヒューストン・アストロズとは無関係である。 == 概要 == 本作品は、沢村栄治の遺志を受け継いだ1954年(昭和29年)9月9日生まれの九人の超人たちが、打倒読売巨人軍、打倒アメリカ大リーグの目標を掲げ、一試合完全燃焼を信条に世界最強の野球チームの結成を目指して戦う物語である。『南総里見八犬伝』を下敷きにしており、結集するアストロ超人たちには八犬士の牡丹のアザと同じようにボール型のアザがある。 様々な魔球や必殺技が乱れ飛び、スポーツ漫画でありながら試合の中でデスマッチを繰り広げ、死者や廃人が累出するなど、異様ともいえる展開であり、単行本にして全20巻という長丁場でありながら、その展開ゆえに試合描写が長く、作中では僅か3試合しか行われていない。また、初期設定の矛盾や修正〔アストロ超人の改名の件に代表される。〕、野球ルールの間違い〔例えばロッテ戦の最後において、球三郎のセンターライナーを坂本がキックで村上捕手にボールをトスし、捕球しようとした村上にカミソリの竜がスライディングしてボールがこぼれてサヨナラとなるシーンがあるが、坂本が捕球したならアウト、トスしたならキャッチャーフライと同じ扱いとなり、明らかに守備妨害であるのに物語はそのまま終わってしまう。また、ピッチャーの投球後に打席を変更した(バッターボックスを出た)場合打者アウトとなる。スカイラブ投法も二段モーションに相当するのでボークと扱われる。他にも、リョウ坂本がホームランを打ち、ベースランしないでそのままベンチに帰ってしまい 審判に「ホームランだから回る必要ないだろ」と言い放ち、審判が「それもそうだが」と納得してしまう野球ルール無視のシーンがある。〕なども随所に見られるが、その熱さは他の追随を許さず、青少年ファンを熱狂させた。 また「盲目の美男子」というキャラクターを登場させたことによって、女性購読者層を大幅に拡大させた。この系統のキャラはのち『リングにかけろ』などに受け継がれ、週刊少年ジャンプの美少年キャラの走りとなった。 単行本としては、集英社よりジャンプ・コミックス(および集英社漫画文庫)全20巻、ワイド版としてジャンプコミックスセレクション全12巻が刊行されていた。これらは絶版となっており、長らく本作品を新たに入手して読む事が困難な状況が続いていたが、1999年に太田出版から全5巻の復刻版が刊行され、本作品の入手が容易となった。本作品の復刻が困難だった理由の1つに、時代の変遷と共に不適切な表現とされてしまった言葉が多用されている事がある〔ワイド版においてもすでに、いわゆる差別語を中心として多数の台詞が修正されている。〕が、復刻版では最終巻の女性蔑視ともとれるセリフが、たぬき言葉にされているなど、若干台詞が変えられている。また、この復刻版には永らく幻の作品と言われていた1977年2月号の『月刊少年ジャンプ』に「永遠の名作シリーズ第11弾」として掲載された読み切り作品「激突!!日米超人野球」も収録されている。 2005年8月10日からはテレビ朝日系〔クロスネット局の福井放送、テレビ宮崎を除く〕で実写テレビドラマとして全9話が放映された。また同局で放送中のスーパーベースボールにも、ハイライトの画面、オープニングタイトルなどに同作品をモチーフにしたアニメーションが採用された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アストロ球団」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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